全寮連中央執行委員長あいさつ

全寮連第４５期中央執行委員長　阿部恭子

　新入寮生のみなさん、入寮おめでとうございます。
　初めての共同生活、もう慣れたでしょうか？

　私は第四五期全寮連中央執行委員長を務めさせてもらっている、阿部恭子といいます。東京の和光大学という大学の学生寮に住んでいる三年生です。これから一年間、皆さんと一緒に全寮連をつくっていきたいと思っています。

　みなさんの寮は「自治寮」と呼ばれている寮だと思います。ここでは、みなさんがより暮らしやすい生活をするために、コンパ・行事、日常的な施設・寮費等の管理、寮食に関することなど、様々な役割を分担して寮生自身が担っています。

　寮というのは、�@教育の機会均等を保障する役割、�A（寮自治を通して）自主的民主的な人間形成の場を保障する役割の二つの役割を持っています。（これは文部科学省でも、寮の役割として位置づけています。）ですから、寮が寮の役割を果たそうとする限り、経済的に困難な寮生、自治や寮の施設で悩む寮生はいなくなりません。

　全寮連は二つの寮の役割を守り、発展させながら、寮生がよりよい寮生活を送れるように、「他の寮ではインターネットが付いているの？」など寮生の悩みに応える情報交換を進たり、「全国の寮生と仲よくなろう」と企画をつくったり、国会に「学費を下げよう」全国の寮生の声を届けたりと、寮生の問題を一緒に解決をしていくためのものです。「もっといろんな人と仲良くしたい」「寮の施設がきれいだったらいいのに」「バイトしなくてもいいように、もっと学費が低かったら」、そんな思いや願いを形にしていくのが全寮連なんです。

　全寮連の活動は、誰でもできます。「全寮連」を知ること、「緑の旗」を読むこと、「緑の旗」に記事を投稿すること（寮のこと、自分の伝えたいことなどなんでも）、全寮連のアンケートを書くこと、全寮連の企画（寮生同士の交流や大学問題に関する学習会など）に参加すること、全寮連と一緒に寮生の声（学費が高い、寮をきれいに改修してなど）を国会に伝えること、全寮連に疑問・質問をぶつけること、自分の寮の資料（新歓や寮祭など）を全寮連に送ること、などなど・・・。小さなことですが、そこから全寮連が広がるのです。「一人ではできなくても、みんなだからできる！」三年間の全寮連の活動・寮生活での実感です。できるところから、興味をもったところから、全寮連の活動してみませんか？

　新入寮生のみなさん、ぜひ、全寮連と一緒に充実した寮・大学生活をつくっていきましょう！